【要注意】元弁護士事務所職員が教える!弁護士に嫌われる相談者・依頼者
もう退職してしまったけれど、ぼくは弁護士事務所で事務員として勤務していた。
業務内容は債務整理。
借金で悩んでいる人が楽になる手伝いをしていた。
債務者(簡単にいうと借金をしている人)は、誤解を恐れずにいうと、ひとくせもふたくせもある人が多い。
もちろん、弁護士も仕事で相談に乗っているから、よほどのことがない限り相談者には丁寧に対応する。
相談者から依頼をされないと、弁護士もお金が入らない。
だから、基本的には依頼を受けるために、雑な対応をすることはない。
ただ、弁護士だって人の子。
聖人でもなんでもない。
“もうマヂむり…”という相談者・依頼者もいる。
どんな相談者・依頼者が弁護士に嫌われるか、観察した結果をまとめておきたい。
弁護士の時間を奪う人
遅刻の連絡の一本もしないで、面談の時間に遅れてくる人ってかなり多い。
そして、謝罪の言葉もない。
弁護士だって事務所にいれば、書類作成、事務員が作った書類などのチェック、依頼者への連絡(30分以上かかる電話もザラ)などやることが目白押し。
もちろん、遠方の裁判所に行くこともあるし、事務所になかなか来られない人にも出張して会いに行くことだってある。
控えめに言っても、弁護士に空いている時間はない。
多忙な職場で働いていたことがある人なら、わかるはずだけれど忙しいときは一分一秒も惜しい。
そんなときに、面談に遅刻してくる人はすごく心証が悪い。
同じ理由で、弁護士が説明したことを「聞いていない」と悪びれもせずに言う人も、弁護士の心証を非常に悪くする。
ウソをつく人・隠し事をする人
本人にとっては、「正直に言わなくても大きな影響がなさそう」と思うことでも、弁護士から見たら手続きに大きな影響を与える
例えば、弁護士が「借金をしている会社や人は全部教えてください」と言っているのに、借金している人を全部弁護士に伝えなくて、後から「取り立てがひどいから何とかしてください」と泣きついて、弁護士が大変な苦労をするケースを見てきた。
ケースによっては、手遅れになって弁護士でも手がつけられなくなっていることがある。
弁護士だって無駄なことは基本的に聞かない。
全てのことに正直に答えておく必要がある。
弁護士をなめている人
弁護士が敬語で話しているのに、相談者・依頼者がタメ口って場合は結構ある。
もう今までの人生経験の問題なんだろうけれど、タメ口のように自然に弁護士をイラっとさせられる人がいる。
別に難しい試験に受かったから、偉いなんて思っている弁護士なんてほとんどいない。
でも、大人としての最低限の礼儀がなっていない人はやっぱり心証は悪い。
弁護士の頼みごとを聞いてくれない人
「折り返しが欲しい」と頼んでも、折り返しがない…、弁護士費用を支払わない…、「無駄遣いをしないで」と頼んでも浪費をする…、必要な書類を提出しない…。
弁護士は必要だから、頼んでいる。
もし、弁護士が頼んでいることを無視し続けていると、手続きを断念せざるを得ない。
いざ手続き中止して、辞任すると告げると「手続きを辞めないで!」という依頼者がほとんど。
一事務員の立場からすると“辞任されても自業自得だな”と思ってしまう…。
まとめ
弁護士といえども、人間。
さらにいえば、弁護士業務はボランティアでやっているのではなく、仕事でやっている。
基本的には、弁護士以外の人間に対しても、やると嫌がられることは当然、嫌がられる。
裏を返せば、身構えたりする必要もない。弁護士ではない人と同じように、失礼すぎないように接すれば問題ない。